東野圭吾「名探偵の掟」 (〇)
あらすじ。
「完全密室、時刻表トリック、バラバラ死体に童謡殺人。フーダニットからハウダニットまで、12の難事件に挑む名探偵・天下一大五郎。すべてのトリックを鮮やかに解き明かした名探偵が辿り着いた、恐るべき「ミステリ界の謎」とは?本格推理の様々な“お約束”を破った、業界騒然・話題満載の痛快傑作ミステリ。」
またまた東野さんの短編集。今回も一応全作品感想を書きました。ミステリーについて勉強になったし考えさせられましたが、前評判ほど笑える感じでは無かったです。また読みたい。
以下内容に言及。
「プロローグ」
ミステリの世界≠現実の世界。決められた役割からは絶対に逃れられない。
「密室宣言――トリックの王様」
確かに密室で心躍る読者はあまりいないでしょうね。大体まともな密室トリックはもうほとんど先人たちが使ったでしょうし。密室を読みたいなら古典を読むべきでしょうね。
「意外な犯人――フーダニット」
確かに意外な犯人でした。でも怒って当然です。(二重人格って)
「「あたし、途中で犯人が分かったもーん」という読者が時々いるが、実際に推理して分かったのではなく、こいつだ、と適当に狙いをつけたら当たっていただけに過ぎない。しかも作者側にとって厄介なことに、その狙いは一つに絞られているわけではないのだ。読者の犯人当ては、競馬の予想みたいなものである。」(p53)確かに僕もそうです。
「屋敷を孤立させる理由――閉ざされた空間」
最後の突っ込みはごもっともなトリック。屋敷が移動って。僕としてはこのシチュエーションは好きです。
「最後の一言――ダイイングメッセージ」
ダイイングメッセージは暗号みたいで興味はそそりますが、真相を知ると「絶対わかんねーよ」っていうトリックが多いですね。本作もそうです。
「アリバイ宣言――時刻表トリック」
結局どうやったんだ!?蟻場耕作って名前は笑った。そういや時刻表トリックものって読んだこと無いな。アリバイを語る時の犯人は実に楽しそう。
「『花のOL湯けむり温泉殺人事件』論――二時間ドラマ」
2時間ドラマとか久しく見てないな。あんまりにも見てないんで笑いのポイントを見逃がしているかもしれません。今度真剣に見てみよう。
「切断の理由――バラバラ死体」
SM縛りを消すために?郵便局員だからミシン目に反応?でも意外と普通。メフィスト賞作品なら普通にありそうだ。これは密室とは違って現実でよくありますよね。
「トリックの正体――???」
うーん、これは無いなー。一人二役。作中の人物にしてみたら簡単すぎるんだろうなぁ。このトリックは苦手です。
「殺すなら今――童謡殺人」
いや、意外と一番まともかも。なんかありそうだし。普通に面白かった。
「アンフェアの見本――ミステリのルール」
このパターン、あんまり読んだこと無いので面白かった。天下一、さっさと教えろよ!
「禁句――首なし死体」
しかし大がかりなトリックだな。首が重いから切るという。これは小説でしか通用しないでしょう。まさしくご都合主義。
「凶器の話――殺人手段」
怖いな。名探偵なんて現実世界ではこんなもんでしょうね。メルカトルワトソン!?
「エピローグ」
シリーズキャラが犯人。シリーズモノのラストはこういう感じなんでしょうね。
「最後の選択――名探偵のその後」
名探偵犯人パターン。



