岡嶋二人「タイトルマッチ」
あらすじ。
「元世界ジュニア・ウェルター級のチャンピオン最上永吉の息子が誘拐された。彼を破ったジャクソンに義弟が挑むタイトルマッチ二日前の事だった。犯人の要求は、“相手をノックアウトで倒せ。さもなくば子供の命はない”。犯人の狙いは何か。意想外の脅迫に翻弄される捜査陣。ラストまで一気のノンストップ長編推理。」
ボクシング+誘拐モノ。
誘拐モノですが、要求は「タイトルマッチで、ノックアウトで倒せ」というもの。何故そんな要求をするのか?その謎がこの小説の大きな軸となり、なかなか面白いスタートを切ります。
ただ、誘拐モノのの醍醐味は身代金受け渡し時の犯人の逃れ方にあると思うんですね。ノックアウトで勝てという要求だけだと、犯人は試合を見ていれば良いだけなので、その部分が省かれてしまいます。そうなると、「試合に向けての主人公たちの心情描写」+「警察の犯人探し」という方向でしか物語を進められなくなってしまうのではないかと思います。
しかも「犯人探し」という点に関しては、犯人候補が多すぎて、読者は探す気が起こらないのでは無いでしょうか?
ただ、「主人公たちの心情」という点は良く描かれていて、面白い。特に三郎の気持ちの熱さには、グッと来るものがありました。
また、ボクシングの裏事情や豆知識等も豊富に描かれていて、そこらへんもなかなか面白いし、類を見ないと思います。
十分水準を超えている作品だと思いますが、誘拐モノながら、誘拐にそこまでスポットライトが当たっていないことと、犯人の狙いにそこまで意外性がなかったのがやや残念かな。
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岡嶋二人はだいぶ読まれているようですね。個人的にも好きな作家コンビなのですが、諸般の事情により、あまり読めていないですね。
『タイトルマッチ』に関しては、誘拐モノと読むよりはサスペンスと読んだ方が面白いと思います。心理描写が面白い作品でもありますし。
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僕も岡嶋二人は大好きですが、絶版も多く、なかなか入手しにくい本があるのが残念ですね。
岡嶋二人ならクラインの壺がおすすめです。是非読んでみて下さい。
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岡崎作品は絶版が多いとのですが、中古本はどうでしょう。確かに本自体は汚い場合もありますが、個人的には許容範囲内の物も多いですよ。
私があまりお金がないのに「本は買う派」なので、よく中古店を利用しております。
それでは、今後もよろしくおねがいします。