2008年12月28日

2008年ベスト10

今年どうやら119冊読んだようです。

その中からベスト10を発っ表ー!!!


10位 浦賀和宏「頭蓋骨の中の楽園」・・・安藤のキャラが凄い方向にむかっていく起点の作品。この何でもあり感は、堪らないですね。「ミステリーのルール?何それ?」って感じ。浦賀さんの本は今年一番ハマりました。なんでだろ?

9位 岡嶋二人「熱い砂」・・・普段はミステリー作家のお2人がアフリカへ。良質なドキュメンタリー番組を見ている気分だった。

8位 沢木耕太郎「彼らの流儀」・・・沢木さんの作品を読むと生気が湧いてくる。これもそんな一冊。様々な人生を魅力的に描いている。そして自分も…と。

7位 伊坂幸太郎「ラッシュライフ」・・・読んでて気持ちのいい作品。キャラクターも良いですし、個人的には元気になれるストーリだと思う。何回も再読出来そうな本。

6位 古泉迦十「火蛾」・・・イスラムのミステリーということで、かなり不思議な作品です。面白さはそれほどありませんが、印象度では今年トップ3に入る作品なので6位。

5位 浦賀和宏「眠りの牢獄」・・・世間ではあまり知られてないでしょうが、トリックはかなり面白いと思います。もっと評価されてほしいという意味で5位。

4位 貴志祐介「新世界より」・・・独特な世界観でしたが、引き込まれました。貴志さんらしくかなり緻密な作品だと思います。ラストで真相がわかる頃には、唖然とします。ただ、手記形式のため、「どうせ助かるんだろ」と読者に思わせてしまう構成は残念。

3位 麻耶雄嵩「神様ゲーム」・・・ラストのブラックさはかなりのもの。こういう黒い作品は好き嫌いが分かれると思いますが、僕はハマりました。

2位 東野圭吾「手紙」・・・右のランキングを考えると、1位にすべきですが、今考えると1位の方の作品が最も印象的でしたので2位。今年一番感動した作品です。

1位 浦賀和宏「記憶の果て」・・・この作品を読んで浦賀作品を読破しました。それくらいのインパクトを与えてくれました。まさしくファンにさせた一冊です。何が良いとかわかりません、とにかく好きになってしまったんです!
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2008年12月14日

出口の現代文革命




「出口の現代文革命」 (○)

突然ですが、普段小説を読んでいる方、センター試験の現代文の問題をどのくらい解けると思いますか?

毎日小説を読んでいても、必ず解ける訳ではありません。むしろ自信のある方こそ要注意ですよ。

逆に全く小説を読まなくてもこの本を読めば、ある程度点を取れるようになります。いやー不公平ですね。違うか?

現代文って面白い科目だと思うんですよ。
学生の時、こんなフィーリング重視の科目を入試科目にするって何事かって思いませんでした?確かに記述式なら十人十色の書き方があるでしょう。他の選択肢も間違ってはいないだろ?って突っ込みたくなる時もあるでしょう。

でもできる人は皆同じポイントを捕まえて記述します。そしてセンターなら必ず正しい答えを選んできます。

なぜか?現代文は問題文を読めば必ず答えが出せるようになっているからです。正直、現代文に確かな解法が存在するとは思っていませんでした。この本にはそれが書いてあります。現代文が苦手な人は読みましょう。非常に使えます。
posted by うーすけ at 02:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 参考書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月10日

公務員試験に向けて

お久しぶりです。

公務員試験に向けて軽く勉強しています。

なので、今小説等の読み物は読んでいません。

でも、参考書は結構読んでます。ということで、参考書の感想をアップしていこうかな、なんて思います。

今の参考書ってすごいよ!!かなり分かりやすいし、結構な勢いで読めちゃいます。
正直、下手な小説よりは面白いですし、知識が付く喜びもありますから、当分小説を読もうという気になりません。

今読みたいのは、浦賀和宏さんの新刊と沢木さんの「深夜特急ノート」くらいかな。(対称的・・・)

ま、そういうわけで、更新が途絶えておりました。今後はかなりのローペースになることと思いますが、見てもらえたら幸いです。
posted by うーすけ at 23:46| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月12日

生まれ来る子供たちのために

浦賀和宏「生まれ来る子供たちのために」 (〇)

あらすじ。
「崩れる――歪む――壊れる――溶ける――
俺たちの世界……。
松浦純菜シリーズ最終巻!!

世界で1番醜く、孤独な男――八木剛士。剛士を唯一支えてきた少女――松浦純菜。だが、剛士の非道な行いにより2人の関係は崩壊し、彼の最後の拠り所であった、最愛の妹にまで悲劇が!!運命に翻弄される剛士は、最後の復讐を開始する……。すべての絶望が向かう先には一体何が――!?ついに明かされる、剛士の出生の秘密!松浦純菜シリーズ、堂々の最終巻!!」


長かった松浦シリーズ最終巻。

第4章、5章、6章がこの物語のいわゆるオチなんでしょう。

4章を読んだときは驚愕、5章を読んだときには虚無感、6章では何故かちょっと怖かった。剛士は純菜が本当に好きだったんだね。彼の愛の形は恐ろしく歪んでいるし、醜くいし、気持ちが悪い、そう思っていた。でも、剛士の愛を強固にしたのが第6章の話だったんだね。それならよくわかるような気がするよ。「容疑者X」の純愛なんかたいしたことがないと思った。


正直このシリーズは同じことの繰り返しでストーリーの流れは非常に緩やか。無駄に長いのだ。そして性的描写、いじめ描写、社会批判が多すぎて辟易することもあった。

ただ、容姿醜悪な剛士、引きこもりの南部、手を失った純菜のようななにかを抱えて苦しむ人間の内面描写をしつこいくらいに描き切ることはなかなかできないし、誰もしようとしないと思う。おそらく小説のほとんどは主人公を障害者にしたり、容姿醜悪のコンプレックスの塊のような人間を描こうとはしない。できたとしても一般常識の範疇に納まるようなことしか書けないだろう。それを社会に対する呪詛やセックスがしたいという絶対的な欲望を気持ち悪かろうが醜かろうがしつこく書ききったことに、価値を感じた。そして僕もそういう人間に近いのでいろいろと共感した。

物語自体は先に書いたようにそれほど面白いと思えることは無かった。でも、この作品のインパクトはとてつもなくデカかった。浦賀さんの作品は今後も読んでいきたいな、そう思いました。
posted by うーすけ at 16:19| Comment(1) | TrackBack(0) | 浦賀和宏 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月03日

2008年10月ランキング

10月も5冊しか読んでません。最近は本を読んですらいません。

3位ムネカタスミト「ブラック企業の闇―それでもあなたは働きますか?」
仕事は地獄。これじゃあニート、精神疾患、自殺者が増えるのも頷けますよ。

2位東野圭吾「名探偵の掟」
笑えるかどうかなら、笑えません。でも、ミステリ好きにはとても興味深い内容です。

1位沢木耕太郎「彼らの流儀」
ここに出てくる人物はとても人間臭い魅力があります。夢を感じます。
posted by うーすけ at 15:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ランキング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月15日

ブラック企業の闇―それでもあなたは働きますか?

ムネカタスミト「ブラック企業の闇―それでもあなたは働きますか?」 (〇)

あらすじ。
就職活動者必読の話題作!これが日本の労働の現実だ!

病欠でも罰金8万円!白木屋店長の休めない苦悩。
セガ、日本NCRが社員を隔離した座敷牢。
大手家電量販店派遣社員の奴隷生活。
光通信、武富士らの元社員が仰天勤務環境を激白!
テレビ制作会社のAD、アニメーター、IT企業のSEが見た激務薄給の実態とは?
さらには追い打ちのように政府が推し進める残業代カット法案……。
働く物を追いつめる、これが「ブラック企業」だ!」

新書。

ホラーですね、これ。まだ夢のあるADやアニメーターや編プロならともかく、SEや製造業、派遣社員に対する半端ない労働時間は、「こんなことまかり通るんだ、世も末だな」という感覚です。

企業のブラックぶりやランキングは、ある程度2chを見てれば分かりますが、政府が考案している「家族だんらん法」の黒い真実や、アメリカの陰謀、トヨタが金でマスコミを手なづけている、という事実は本書を読んで初めて知りました。

就職活動は真剣にやらないとな、と思わせてくれる本でした。就活生は一読してみても良いと思います。

しかし、生きてて夢も希望もないな。例えば、俺みたいなゴミ野郎が万一結婚できたとしても、子供を作ろうという発想にはならないです。だって生まれてくる子供がかわいそうだから。

ブラック化はどんどん広がっていくのでしょうか?格差は広がるばかりでしょうか?
posted by うーすけ at 16:13| Comment(1) | TrackBack(0) | 新書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月11日

彼らの流儀


沢木耕太郎「彼らの流儀」 (〇)

あらすじ。
「男はその朝、サウジアラビアの砂漠に雪を見た。大晦日の夜、女は手帳に挾み込む緊急連絡先の紙片にどの男の名を記すべきか思い悩む。「今」を生きる彼もしくは彼女たちの、過去も未来も映し出すような、不思義な輝き方を見せる束の間の時…。生の「一瞬」の感知に徹して、コラムでもエッセイでも、ノンフィクションでも小説でもなく、それらすべての気配を同時に漂わせる33の物語。」

コラム集。

まさに十人十色、生き方は十人十色なんだな、と思わせるコラム集でした。そしてすべての人生に正解は無く、その一方で自分の信じた道に正解はあるのではないか、と思ったりもしました。

ミッシング<行方不明>」「ラルフ・ローレンの靴下」「もしも宝くじに当たったら」「ホットライン」「来信」「祭りのあとで」「卵のつぶやき」などが一度読んでみて印象に残った話です。また少し時間を置いて、読もうと思います。


「ミッシング」長期旅行中の息子が行方不明になる。2年以上経ったとき、両親は何を思うのか。

「ホットライン」悩み苦しむ若者たちのホットラインは深夜ラジオの人生相談だった。

「来信」夢を追い成功した者と、夢を追い自殺してしまった二人が同じ日の新聞の記事になる…。

「卵のつぶやき」漫画家になるという夢を追い、がむしゃらに生き続ける。安定は無いが、何か生き生きとした毎日のようだ。
posted by うーすけ at 20:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 沢木耕太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月09日

密閉教室


法月綸太郎「密閉教室」 (〇)

あらすじ。
「早朝の教室で、高校生中町圭介は死んでいた。コピーの遺書が残り、窓もドアも閉ざしてある。しかも異様なことに四十八組あったはずの机と椅子が、すべて消えていた。級友工藤順也がその死の謎に迫るとき次々現れた驚愕すべき真相とは?精緻な構成に支えられた本格推理の力作。」

法月綸太郎さんのデビュー作。

具体的にどうのこうのという訳ではないのですが、文章がデビュー作だけあってなにかぎこちない感じがします。あとキャラ造形についてですが、高校生にしては妙に小難しいことを喋っていて、リアリティが無くなったのが残念なところです。真部なんか、コントのキャラですよね?

ただ、ミステリーとしてはなかなか面白かったと思います。なぜ教室は密閉され机とイスは消えたのか?中町は自殺か他殺か?他殺なら誰が犯人なのか?その解答はよくできています。

あのラストも好き嫌いありそうですが、僕は好きです。

以下ネタばれ。


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posted by うーすけ at 14:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 法月綸太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月04日

たぶん最後の御挨拶


東野圭吾「たぶん最後の御挨拶」 (〇)

あらすじ。
「打たれ弱かったら作家になんかなってない。下手なエッセイ書く暇あるなら、もっと小説書かんかい!文学賞落選記録15回!―「押し続けていれば壁はいつか動く」と信じ続けた20年の日々。」

東野さんの(おそらく最後の)エッセイ集。
こういうのは、もっと東野作品を読み込んでから読むべきなんでしょうが、図書館でたまたま見かけてつい借りてきてしまいました。

「年譜」
東野さんがどのようにして作家を目指したのか?ということに興味があったので、その点では満足しました。3作目での受賞はやっぱり凄いです。(しかも2作目は「魔球」だったらしい。)
「作家って簡単になれるんかな?」と思うくらいあっさりとしていますが、それくらい東野さんには才能があるのでしょう。(井上夢人「おかしな二人」でのお二人の活動に比べるとよくわかる。)
今でこそ日本エンターテイメント小説界のナンバー1と言っても間違いないくらいの大作家さんですが、デビューしてから10年くらい大きな賞にも恵まれず、売上もそこそこといった(初版と重版の狭間)感じだったとは思いませんでした。

「自作解説」や「映画化」についてはさらっと読む。
東野さんの作品の4分の1位しか読んでないし、映画は1つも見てないので。

「思い出」
「新人諸君。どうか会社で多くのものを学んでください。たぶんそこには、一生かかっても学びきれないほどの教材が転がっています。しかもこのカルチャースクールは、お金がもらえるんだから最高じゃないですか。」(p134)
超モラトリアム人間の僕にはありがたい言葉かもしれません。

「好きなもの」
ちょっと自分の趣味とは違う話ばかりでした。ガメラ話はついていけなかった。特撮は子供の時ですらあまり見てなかったなぁ。

スポーツ
清原選手が引退しましたが、やっぱりスター選手には「金を払って見る価値のある何か」(p195)があるのでしょうね。今阪神には赤星選手、金本選手、藤川選手と「金を払って見る価値のある何か」を持つ選手が揃っています。良かったですね。ちなみに僕はオリファンです。「神様なぜですか」は僕もリアルタイムで見ていたら感動していたと思う。

ちょっと長くなったので・・・
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posted by うーすけ at 01:51| Comment(2) | TrackBack(0) | 東野圭吾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月01日

名探偵の掟


東野圭吾「名探偵の掟」 (〇)

あらすじ。
「完全密室、時刻表トリック、バラバラ死体に童謡殺人。フーダニットからハウダニットまで、12の難事件に挑む名探偵・天下一大五郎。すべてのトリックを鮮やかに解き明かした名探偵が辿り着いた、恐るべき「ミステリ界の謎」とは?本格推理の様々な“お約束”を破った、業界騒然・話題満載の痛快傑作ミステリ。」

またまた東野さんの短編集。今回も一応全作品感想を書きました。ミステリーについて勉強になったし考えさせられましたが、前評判ほど笑える感じでは無かったです。また読みたい。

以下内容に言及。
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posted by うーすけ at 13:25| Comment(0) | TrackBack(1) | 東野圭吾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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